てんさい糖は天然のオリゴ糖を含む砂糖です。
健康的な砂糖と最近話題ですが、危険なのでは?といううわさもあります。
でも危険な食べ物じゃないので安心してください!
てんさい糖が危険と言われる理由は、農薬を多く使うこと、もしくは遺伝子組み換えされているのと、ボツリヌス菌が含まれていることです。
オリゴ糖についても、危険なのか気になりますよね。
てんさい糖に含まれるオリゴ糖も、整腸作用があって危険なものじゃありません。
この記事では、てんさい糖が危険といわれる理由について、実際体に害があるのかも含めて、解説します。
また、オリゴ糖についてや、てんさい糖と他の砂糖の違いについても解説します。
健康志向で安心しててんさい糖を料理に使いたい、というあなたはぜひ最後まで読んでいってくださいね♪
てんさい糖やオリゴ糖が危険といわれる理由を解説

てんさい糖とは、北海道で栽培されている甜菜(てんさい)が原料の砂糖です。
上白糖とカロリーはそんなに違いはないですが、てんさい糖には天然のオリゴ糖や、ミネラルが含まれています。
そんなてんさい糖が危険と言われる理由は、農薬を多く使っている、遺伝子組み換え品を使っている、ボツリヌス菌が含まれることです。
それぞれの理由について、食べると危険なのかも合わせて、解説していきます。
農薬をたくさん使わないといけない
てんさい糖の原料はてんさいという別名サトウダイコンと呼ばれる植物です。
名前の通り糖分が高くて甘いので、虫に食べられやすく、農薬を大量に使わないと栽培することは難しいです。
生で食べるものでもないですし、効率的に大量生産するために、農薬を多く使う傾向にあるようです。
精製をしっかりしているとはいえ、残留農薬がゼロとはいえません。
農薬を使って栽培される野菜は多いですが、大量に使われている、となると心配になりますよね。
でも安心してください!
農薬の使用は安心安全の徹底管理がされています。
てんさい糖のメーカーのホクレンは、生産者である農協と協力して、安心安全な栽培管理を徹底しています。
営農指導や技術指導も積極的に行われていて、生産者さんや農協と一緒に取り組んでいる点も安心できますね。
具体的には農薬の適正な使用ができるように、ビニールハウスでの育苗から収穫まできっちり記録しています。
必要以上に農薬を使うのではなく、体に害のないよう必要量を管理されているので、安心して使えますね!
ホクレンのてんさい糖のリンクを貼っていますので、気になったあなたはぜひ見てください。
遺伝子組み換えが行われているものもある
てんさい糖の栽培は農薬を多く使われる、ということは先ほどご紹介しましたね。
しかし反対に、無農薬やオーガニックのてんさいオリゴ糖も世の中にはあるんです。
どうやってそんなてんさい糖を作るかというと、遺伝子組み換えにより、虫に食べられにくくするという方法があります。

遺伝子組み換え品ってちょっと不安だなぁ…
遺伝子組み換え食品はまだどんな害があって、どのくらい食べると危険なのか分かっていないですし、食べるのにちょっと抵抗ありますよね。
ですが国産のてんさいであれば、遺伝子組み換えのものはありません!
例えばアメリカで生産されているてんさいオリゴ糖はほとんど遺伝子組み換え品のようです。
そういった海外からの輸入品の場合、遺伝子組み換えの可能性が高いです。
ですが、輸入品でも「オーガニック」と書かれているものは、遺伝子組み換え品ではありません。
遺伝子組み換え品はちょっと不安だ、というあなたは、ぜひ国産もしくはオーガニックのてんさい糖を買ってください!
ボツリヌス菌が含まれている?
てんさい糖にはボツリヌス菌が含まれていて、赤ちゃんにとって危険なのでは?というウワサがあります。
乳児ボツリヌス症があり、はちみつを赤ちゃんに与えてはいけない、というのは有名ですよね。
商品化されたてんさい糖には、ボツリヌス菌は含まれていないんです。
ボツリヌス菌は、120℃で4分間以上もしくは、100℃で6時間以上加熱しないと死滅しません。
てんさい糖の製造工程では、120℃を4分間以上加熱するので、ボツリヌス菌の心配をしなくて大丈夫です。
また、今までてんさい糖を摂取してボツリヌス症を発症したという事例はないです。
粉ミルクや母乳にもてんさい糖と同じ成分が含まれているので、赤ちゃんにも安心して使えますね。
オリゴ糖は危険じゃないが食べすぎに注意
てんさい糖には天然のオリゴ糖が含まれています。
オリゴ糖って名前は聞いたことはあっても特徴などは知らない、というあなたに解説します。
オリゴ糖は別名少糖類といわれ、低エネルギーで腸内細菌を増やす作用や整腸作用があって、危険なものじゃないです。
デメリットとして、急に取りすぎると、お腹が張る、下痢を起こすということもありえます。
市販のオリゴ糖の有効な摂取量は1日あたりで2〜10gなので、体に効果があるからと、食べすぎないように注意してくださいね。
北海道てんさいオリゴは安全なの?
てんさい糖とオリゴ糖について調べていると、その2つが合わさった名前の商品を見つけました。
それが加藤美蜂園の北海道てんさいオリゴです。
北海道てんさいオリゴがどんな商品なのか、危険かどうか気になるあなたに紹介します!
国産のてんさい糖蜜が原料の液状タイプです。
発売から24年が経っているロングセラー商品で、アマゾンのレビューを見てもすっきりとした甘さで美味しい!と好評ですよ。
ハチミツやシロップのような感じで、パンやヨーグルトに使いやすそうです。
レビューやブログでは食べて調子が悪くなったという意見はありませんし、これまでの経歴から北海道てんさいオリゴは危険なものじゃなさそうです。
ただし、公式HPによると、離乳食用の加熱殺菌は行なわれていないので、1歳未満の赤ちゃんにはあげない方がいいです。
1歳をすぎると食べても大丈夫ですが、お腹がゆるくなることもあるので、少しずつ試してくださいね。
てんさい糖とオリゴ糖の嬉しい効果を6つ紹介

てんさい糖がウワサのように危険なものじゃない、というのが分かりましたね。
てんさい糖を摂取すると以下の4つの効果があります。
- 天然のオリゴ糖が含まれていて、便秘が改善する
- 免疫力がアップする
- アトピー性皮膚炎が改善する
- 他の砂糖とちがい、体を温める効果がある
また、オリゴ糖にはミネラルを吸収しやすい、虫歯になりにくい、という効果もあります。
これらの効果について、詳しく解説していきます!
天然のオリゴ糖が含まれていて便秘が改善
てんさい糖の大きな特徴として、天然のオリゴ糖を5%以上含むという点があります。
てんさい糖に含まれるラフィノースというオリゴ糖は、ビフィズス菌の栄養源となります。
ビフィズス菌が増えることで、便秘や下痢の改善してくれるんです!
私も昔から便秘に悩まされていたので、整腸作用のあるお砂糖が存在してくれて嬉しいです。
お通じが整うと、肌がキレイになったりダイエットにも効果があって良いことばかりですね。
免疫細胞の増加や能力アップする
ラフィノースはビフィズス菌を増やし、リンパ球・好中球などの免疫細胞の増加や能力アップをしてくれます。
風邪などの病気の予防に心強いですね。
また最近の研究で、ビフィズス菌は抗がん作用や、ウイルス感染予防の効果もあるようです。
ビフィズス菌ってヨーグルトによく含まれていて、お腹に良いイメージだったんですけど、他にも効果があるなんて知らなかったです。
アトピー性皮膚炎の改善にも効果あり
アトピー症状はカンジダという菌が関係しているようです。
てんさい糖に含まれるオリゴ糖の成分であるラフィノースは、このカンジダ菌を抑える効果があるんです。
ですが、カンジダは砂糖を好むとされているので、アトピー症状の治療目的で大量にてんさい糖を摂取するのはおすすめしません。
他の砂糖のかわりに、てんさい糖を使うという考え方で、取りすぎには注意です。
他の砂糖とちがい体を温める効果がある
基本的に砂糖は体を冷やす作用がありますが、てんさい糖は逆に体を温める効果があります。
体の冷えからくる冷え性や肩こり、頭痛や胃腸の不調も改善する効果があります。
効果は少ししかないですが、砂糖はいろんな料理に使われているので、継続的に摂取していると効果が期待できそうですね♪
ミネラルが吸収しやすくなる
オリゴ糖によってビフィズス菌が増えると、腸内最近が弱酸性になります。
このおかげでカルシウムやミネラルが溶けやすく、体に吸収されやすくなります。
オリゴ糖はむし歯になりにくい
オリゴ糖はミュータンス菌という、むし歯の原因になる菌の栄養源とならないそうです。
砂糖などの甘いものを食べるとむし歯になりやすいイメージがありますよね。
甘いのにむし歯にならないって意外でした!
砂糖をオリゴ糖に置き換えて使うと、むし歯を気にしなくてよくて嬉しいですね。
てんさい糖やオリゴ糖と他の砂糖との違い

てんさい糖やオリゴ糖について、詳しく解説してきましたが、他の砂糖との違いについて気になりませんか?
砂糖を作る過程で、不純物を取り除いて、甘味だけを抽出する作業を精製といいます。
砂糖は大きく分けると精製された白い砂糖と、完全に精製されていない茶色の砂糖に分けられます。
てんさい糖は後者の完全に精製されていない方で、他にもきび糖、黒糖があり、それぞれの特徴を紹介、違いを比較していきます。
甘さでは、上白糖やグラニュー糖などの白い砂糖の方が強いですが、健康を考えるなら栄養が残っている茶色の砂糖をおすすめします。
普段白い砂糖を使っているあなたも、この機会に茶色の砂糖を使ってみてはいかがでしょう。
また、オリゴ糖の精製方法ですが、オリゴ糖はいくつか種類があります。
例えばフラクトオリゴ糖は、砂糖を原料として発酵させ、フラクトオリゴ糖を作り、加熱殺菌して商品化しているようです。
他にはガラクトオリゴ糖は乳糖を原料としていて、イソマルトオリゴ糖はデンプンを原料としています。
このように、原料の違いによって、作られるオリゴ糖も変わり、味もそれぞれ違います。
それぞれのメリットや特徴の違いを知って、自分の好みに合わせたお砂糖を使ってくださいね。
てんさい糖はGI値が1番低い
てんさいは前にも解説したように、天然のオリゴ糖が含まれていて、お腹に優しい砂糖です。
それに加えて、他の砂糖よりもGI値が低いというメリットもあります。
GI値とは、血糖値の上昇率のことを表していて、これが高いと、血糖値も上がりやすいです。
食後の血糖値の急激な増加や減少は血管を傷つけやすく、結果重大な病気になる場合もあります。
できるだけそうならないように、GI値が低い方が嬉しいですね。
また、GI値が低い食品はインスリンの過剰分泌も抑えて、内臓脂肪が増加しにくいので、メタボ対策にもいいです。
てんさい糖はお腹に優しいうえに、血糖値を気にする場合や、ダイエット中でも食べやすい砂糖ですね。
コーヒーや紅茶にも使いやすくておすすめですよ。
きび糖は上白糖の代用に使いやすい
きび糖はサトウキビから作られています。
きび糖はある程度のミネラルを残しつつ、クセや雑味を消した砂糖なので、上白糖の代わりに使いやすいです。
黒糖よりも栄養価は低いですが、てんさい糖よりカリウムやカルシウムなどのミネラルが多いです。
黒糖よりマイルドな味なので、黒糖の風味が苦手でも、使いやすいです。
煮物やクッキーを作るのにおすすめしますよ。
黒糖はミネラルがたっぷり
サトウキビのしぼり汁を煮詰めて砂糖にしたものが黒糖で、精製が全くされていません。
そのため、きび糖やてんさい糖より栄養価が高く、カリウム・カルシウム・鉄分・リンなどのミネラルが1番豊富です。
ミネラル以外にビタミンやタンパク質も含まれていますが、総カロリーはきび糖、てんさい糖より低くて、ヘルシーです。
強いコクと風味が特徴なので、苦手に思うかもしれないですね。
まとめ

- てんさい糖やオリゴ糖は危険じゃない
- てんさいの栽培に農薬を使う必要があるが、適正な量のため安心
- 遺伝子組み換え品もあるけど、国産のものやオーガニック認定されたものはちがう
- てんさい糖は赤ちゃんも安心して食べられる
- 北海道てんさいオリゴはすっきりとした甘さで24年続いている人気商品で危険性はない
- てんさい糖に含まれるオリゴ糖はビフィズス菌を増やし便秘改善の効果がある
- 免疫能力の向上や、アトピー症状の改善にも効果があるけど、取りすぎには注意
- てんさい糖は体を温める作用があり、冷え性や肩こりの改善にも効果がある
- 精製されていない砂糖はてんさい糖の他にきび糖と黒糖がある
- てんさい糖が他の砂糖と比べて1番GI値が低い
てんさい糖やオリゴ糖は危険な食べ物じゃないし、オリゴ糖の成分で体に優しい効果があることがわかりましたね。
ただし、いくら体に良いとはいえ、砂糖なので、とりすぎると体に不調が起きる可能性が高いです。
今まで料理に使ってきた砂糖をてんさい糖やオリゴ糖に置き換えて、大量には取らないようにしましょう!
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