天井の板張りで後悔しがちな4大ポイント!対策してオシャレな家作り♪

暮らし

天井を板張りにすると、とてもオシャレな雰囲気になりますよね。

板張りにしたら圧迫感もあるし、費用が高かった。

このように、天井を板張りにすると暗さや圧迫感を感じたり、費用が高くなったりして、後悔したという意見もあります。

天井を板張りにするか、クロスにするかは大きな違いになるので、後悔はしたくないですよね。

板張り天井を諦めたくない場合は、一部だけ板張りにしたり材料を化粧板にしたりするとリスク回避ができます!

ここでは、天井を板張りにして後悔しがちなポイントを4つと対策方法をご紹介します。

また、天井に使う材木の種類や費用、費用を抑える方法なども解説していきますので、あなたの家づくりの参考にして下さい。

天井を板張りにして後悔するポイントは4つ!

最近は、部屋だけでなくインナーバルコニーや玄関の天井にも板張りの利用が増えてきました。

しかし、クロスよりも価格が高いことや、簡単に修正もできないことから、決断するのにも勇気が必要です。

実際、「木目がイメージと違った」「予算がオーバーした」などの後悔するような口コミもあります。

そこで、板張りの天井に後悔しがちな点を事前にわかった上で、木目の魅力を生かした家作りをしていきましょう。

天井の板張りにして、後悔しがちなポイントは以下です。

  • 費用がかかる
  • 圧迫感が感じる可能性がある
  • 天井のひび割れが気になる
  • メンテナンスに手間がかかる

詳しく解説していきます。

クロスよりも何倍も費用がかかる!

天井の板張りは、クロスを貼るよりも費用がかかります。

業者や使う木材の種類によって、かなり値段にも差が出てくるようです。

人気の無垢材や一般的によく使われる天然木化粧合板の相場は以下の通りです。

無垢材…約1万5000~4万5000円前後/m2

天然木化粧合板…約8500~3万円前後/m2

それに引き換え、一般的なビニールクロスであれば下記のような費用相場です。

一般的なビニールクロス…約1000~1500円前後/m2

板張りとクロスではかなりの金額差になるのがわかります。

最近のクロスは印刷技術も発展していて、キレイな木目を印刷しているクロスもあります。

もし、どうしても木目を採用したいけど、板張りは予算的に難しい場合は木目のクロスを採用するのもありですね。

私の家では、リビングの天井に近い飾り棚だけ木目のビニールクロスを採用しています。

このように、一部だけ採用するのも部屋のアクセントになって良いと思いますよ。

天井の高さにより圧迫感や暗さを感じる

天井を板張りにすると、よくある白いクロスなどと比べるとどうしても暗くなり、圧迫感を感じる可能性があります。

自分が思っているイメージ以上に天井が低く感じてしまうようです。

そして、天然木はどうしても年月によって色が暗くなることが多いため、新築当時は落ち着いたシックな感じでも、数年たつと暗くて重い印象になることがあります。

木材の色が黒に近いほどその傾向があるので、色味をしっかり検討しましょう。

板張り天井の圧迫感に関しては、吹き抜けや勾配天井などの高い場所や一部だけにするなど採用する場所を工夫しましょう。

一般的な天井は2m40cm〜2m50cmほどの高さで作られているので、その高さに達していない場合は、板張り天井は避けた方が良いかもしれません。

また、床よりも明るい色の木材を選べば、天井の圧迫感をあまり感じなくなります。

少なくとも、床と同等か少しだけ明るい色を選びましょう。

また、イメージより暗く感じてしまうので、日当たりの良い部屋などに採用するなどしてください。

そして、板張り天井はできるだけ広い部屋で採用することをおすすめします。

狭い部屋だとそれだけ、狭さを強調してしまうので、広い部屋だと気にならないかもしれません。

逆に高い天井に板張りを採用すると、天井の高さを強調することもできます。

屋根の傾きをそのまま生かした天井など、開放感あふれる空間を演出できますよ。

選ぶ材質や間取りによって、板張り天井をどこに採用するかは設計士さんなどプロとしっかり話あってください。

乾燥による天井のひび割れやカビ発生の可能性がある

天井が無垢材などの天然木の場合は、室内の極端な寒暖差や湿度差によって、材料が伸縮して、反ったり割れたりすることがあります。

天井なので、じっくり見ることはないため多少のヒビなどは気にはならないとかもしれません。

また、湿気などによりカビが生える可能性もあります。

クロスであれば心配ないですが、どうしても天然の木であれば湿気を吸い込むのは避けられません。

雨漏りや結露の原因になる部屋干しなど、カビの原因はいろいろあるため、カビが発生しないように気をつけましょう。

無垢材でもウッドデッキなどでよく使われる耐久性が高い、レッドシダーなどを選ぶと良いかもしれません。

プロに頼むためメンテナンスに手間がかかる

天井は手が届かない場所ですので、メンテナンスの際はプロの業者に頼む必要があります。

また、もしも反りやゆがみが生じたときは、カンナで削らないといけません。

水がかかってしまったら、早く乾かし、素材に適した塗装(オイル塗装/自然塗料塗装)をして、木材を腐らせないように予防も必要です。

このように、フローリングよりも手が届きにくい場所のため、自分でお手入れするのは大変です。

DIYが得意な場合は良いですが、普通はカンナで削るなどはできないのでその分メンテナンス費用がかかるかもしれません。

しかし、板張り天井は1枚1枚の木材を貼っているので、傷んだ場合は全体ではなく、一部分を補修することができるというメリットがあります。

クロスの場合は、部分的に補修すると目立ってしまいますよね。

また、クロスであれば張った後に乾燥する時間が必要ですが、板張りは乾燥も必要ありません。

板張り天井は、現場の室温や湿度に影響も受けづらいのは施工する上でのメリットです。

天井の板張りは材料選びが雰囲気を左右する大切なカギ

家を建てる時に、天井は最も広く大きく見える場所です。

家全体の「雰囲気」を左右する大切な要素が天井設計であり、板張りは材料選びが重要なカギとなります。

そこで、ここでは板張り天井に使われる材料をご紹介したいと思います。

木材の板と言っても、全てが無垢材のような自然木ではありません。

それぞれ、特徴や業者によっても価格が大きく異なります。

選ぶ時に確認すべきポイントなどぜひ参考にしてください。

無垢材は自然木をスライスした高価だが人気の木材

無垢材とは、自然の木をそのままスライスした木材のことです。

無垢材はクロスや他の化粧合板と比べても高価ですが、天井以外にも床のフローリングや壁、家具などにもよく使用されます。

最近は、家の内装の羽目板に使って木の温もりを感じるようなデザインの家が多く、無垢材もとても人気です。

クロスとミックスしておしゃれに木材を見せる使い方も良いですよね。

ゆったりとした落ち着いた森林浴をしているようないやしの空間になるのではないでしょうか。

無垢材であれば、もし傷やシミなどが出てきたとしても、削れば元通りになります。

また、20年など長い年月が過ぎると、クロスなどは黄ばんだり剥がれてきたり、必ず張り替えが必要になります。

しかし、板張りであればそれは往年劣化の味わいです。

色の変化や、多少のキズもそれは「味」というメリットです!

キズを往年劣化と楽しめるのは板張りならではの魅力ではないでしょうか。

日本最古の木造建築「法隆寺」も1300年以上たっていることを考えても、無垢材が丈夫であることは明白ですね。

人気の無垢材は以下になります。

材木特徴費用相場
オーク(ナラ)フローリング用木材の定番であり、明るめの色合いが人気約1万円程度/m2
パイン(マツ)柔軟性があり、他の木と比べて価格幅が大きいレッドパイン(欧米産)であれば約3000円/m2程度、国産なら1万5000円/m2程度
ウェスタンレッドシダー淡い色味と赤味のある濃いブラウンのコントラストが人気で、形状安定性や耐久性が高い約1万円程度/m2
ウォールナット
クルミの実がなることで知られる木。マーブル模様が印象的で、ヨーロッパ家具などによく使われる約1万5000円程度/m2
日本でもおなじみの昔から使われる木材。空気を多く含み、冬場も暖かく感じる国産杉で約1万円程度/m2
ヒノキ耐水性に長けており、ヒノキ風呂などに使われる。香りにはリラックス効果があり、高い抗菌作用からカビも防ぐ国産で約1万2000円程度/m2
メープル硬く、強度にすぐれており、白みがかった色合いがナチュラルテイストな部屋によく合う約1万円程度/m2

天然木化粧合板は無垢材よりも安い人工木材

天然木化粧合板とは、木目がキレイな天然の薄くスライスした木を接着剤で貼り付けた板です。

見える表面は天然の木材ですが、中が合板になるため無垢材よりも安くなります。

ベニヤ板より耐久性が良いため、天井以外にも壁や建具など様々な場所で使われています。

賃貸物件やアパートなどでもよく利用されている材料です。

無垢材では乾燥によるひび割れなどがありますが、合板はそういった心配もほとんどありません。

ただ、安い化粧合板はシックハウス症候群の原因になる可能性もありますので、しっかり認定を受けた材料を使用しましょう。

プリント合板は耐水性が高く化粧合板よりもさらに安い

プリント合板とは、板の表面に木目を印刷した紙を張り付けた板材です。

プラスチック仕上げのものが多く、耐水性が高く天然木化粧合板よりも安い価格が魅力です。

プリント合板…約7000~2万円前後/m2

天然の無垢材は高いと感じる方も多いですが、プリント合板であれば低価格で木材の見た目をそのまま再現することができるためおすすめです。

無垢材そっくりのプリント合板も多いため、一度本物の木材との違いを見比べてみましょう!

天井の板張りは費用を抑えるために一部に採用もあり

天井の板張りはなかなか修正ができない場所なので、後悔はしたくないですが、諦めたくもないですよね。

最初に説明した、費用や圧迫感など板張り天井のデメリットのほとんどは材料を見直すことでリスク回避できます。

具体的にいえば、人気の無垢材などはどうしても価格が高くなりメンテナンスも大変です。

そこで、天然木化粧合板にしたり、一部だけ板張りを採用したりするのも良い方法です。

板張り天井には興味があるが、予算的に厳しい場合は、こちらを参考に費用を抑えていきましょう。

一部だけ板張りなど後悔しない範囲で安い材料を選ぶ

まず、安いクロス張りや塗装と比べると、板張りは間違いなく費用がかかります。

ただし、耐用年数はクロスなどと比べると格段に長いため、長期的視点で考えれば決して損ではありません。

また、予算に応じて板張りと化粧合板をミックスする方法や、一部だけ板張りにすることもおすすめです。

例えば、このような方法です。

  • はりの部分だけ無垢材を使用して、あとは化粧合板にする
  • キッチン上だけ板張り天井にする
  • リビング上部の吹き抜けの天井や勾配天井の部分だけ板張り天井にする

業者や素材によって価格が変わるので、いろんな業者から見積もりを出してもらい確認しましょう。

材料費が一番費用の割合を占めるので、安い素材にするのが価格を安くする方法ではありますが、質を下げすぎるのはおすすめしません。

満足度が下がり、逆に後悔してしまったら意味がありません。

満足できる範囲で、可能な限り安い材料を選びましょうね!

板張り天井は調湿・保温機能があり暖房費を節約できる

デザイン面だけではなく、自然木は調湿や保温機能がとても優れているため、暖房費を節約できるかもしれません。

木は「呼吸している」とよく言われますが、切り取られた木材でもこの現象はみられます。

部屋の中が乾燥している時は、木の中に含まれている水分を吐き出して縮み、逆に湿気の多い時には、余分な湿気を吸収して膨らみます。

そうすることで、室内の温度も調節してくれるのです。

ただし、部屋の広さに対する板張りの面積によって、効果は異なるのでその点は注意してください。

また、無垢材など空気を多く含んだ木は、2階の足音が1階に響きにくいという騒音対策にも効果があります。

板張り天井は耐久性が高いため傷みを軽減できる​

板張りはクロスと比べて圧倒的に耐久性が高いため、家自体の傷みを軽減することができます。

クロスは生活している内に、汚れたり傷ついたりするケースも少なくありません。

対して、板張りは傷つきにくく、キズや汚れが目立ちにくいです。

また、一部張り替えがクロスより簡単にできるため、修繕費用を抑える効果もあります。

最初の価格は高いですが、長い目で見たら板張り天井はコスパ自体は悪くないと言えるでしょう。

板張り天井にした時の満足感はプライスレス!

天井を板張りにすることで、高級感がでてオシャレな雰囲気になり、室内に居ながらも木に囲まれたいやし空間はプライスレスです

木材の素材やカラーにこだわることで自分好みの空間を作ることができます。

リビングなどに採用すると、シックで落ち着きのあるオシャレな部屋を作ることができますね。

間接照明を組み合わせるのもおすすめです。

また、木材ならではの温かみで柔らかい印象も出せるのもメリットですね。

ゆったりとした落ち着いた森林浴をしているようなステキな空間になるのではないでしょうか。

まとめ

  • 板張り天井は、クロスよりも費用がかかったり、部屋が暗く圧迫感を感じたりして後悔しやすい
  • 板張りにすることで、逆に天井の高さを強調することができる
  • 無垢材は、湿気による天井のひび割れやカビを引き起こす可能性がある
  • 板張り天井は、メンテナンスのために業者を呼ぶので手間がかかるが、一部分張り替えなどができるのがメリット
  • 板張り天井は、天然木化粧合板やプリント合板など材料を変えることで費用を抑えられる
  • 無垢材は自然木をそのままスライスした木材で、高価だが往年劣化を楽しめる
  • 天然木化粧合板は、見た目が天然木材だが耐久性の高い人工木材
  • プリント合板は木目の紙を張った板で耐水性が高くて安い
  • 板張り天井の費用を抑えるためには化粧合板とのミックスや一部での採用をオススメ
  • 板張り天井は調湿・保温機能があるので暖房費が抑えれられる可能性がある

天井を板張りにするときの後悔するポイントや対策に関してまとめてきました。

板張り天井は自然素材を使用するので、価格は高くなってしまいますが、やはりステキですよね。

天井はリフォームなども簡単にはできないですし、板張りにするかクロスにするかは大きな選択です。

後悔しないように、あなたの満足できる家が建てられると良いですね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました